Sparkle X

アルバム『Sparkle X』の概要

『Sparkle X』（スパークル エックス）は、日本のロックバンドTHE YELLOW MONKEYによる10枚目のオリジナルアルバムです。2024年5月29日にワーナーミュージック・ジャパン（ATLANTICレーベル）からリリースされました。本作は、コロナ禍やメンバーの病気を経て、復活をテーマに制作された意欲作です。アルバムは早くもオリコン週間アルバムランキングで初登場1位を獲得し、これは彼らのオリジナルアルバムとしては26年ぶりの快挙となります。

アルバムの特徴

『Sparkle X』は前作『9999』から約5年ぶりにリリースされたオリジナルアルバムで、全11曲が収録されています。このアルバムには、2024年の初めに配信リリースされた「ホテルニュートリノ」や、東京ドーム公演のタイトル「SHINE ON」など、注目の楽曲が含まれています。特に「ソナタの暗闇」は、アルバムから先行して配信され、注目を集めました。

アルバム制作において、吉井和哉はこの作品を「新しい部分を見せるもの」としながらも、従来のTHE YELLOW MONKEYらしさを排除せずに、シンプルで心に響く楽曲を生み出したいという思いを持っていました。彼自身の経験から、曲を演奏する際には“本当に好き”と思えるものを作り出すことが重要だと語っています。

特典とコンテンツ

『Sparkle X』は初回生産限定盤と通常盤の2形態で発売されています。初回生産限定盤には、無観客ファンクラブライブとファンミーティングのアコースティックパフォーマンスを収録したDVDに加え、28ページのブックレットとゴールドステッカーが付属しています。また、アルバムのアートワークを手がけた吉良進太郎のデザインも注目され、金色の物体は『インディ・ジョーンズ』シリーズからのオマージュであるとされています。

楽曲とその背景

アルバムに収録された楽曲の中で特に注目を集めているのは、「SHINE ON」と「ホテルニュートリノ」です。これらはファンの期待を背負いながら、活動再開を祝うものとして制作されました。「SHINE ON」は東京ドーム公演において初披露され、そのパフォーマンスは高く評価されました。

他にも「罠」や「ソナタの暗闇」など、90年代の雰囲気を感じさせる楽曲が多く、吉井の創作の過程には彼自身の療養やメンバーとの絆が色濃く反映されています。特に「罠」は、吉井が声の調子が悪かった時期に作られたものですが、その独自のスタンスで新たな一面を見せています。

今後の展望

2024年8月29日には『Sparkle X -Complete Box-』がリリースされる予定で、未収録曲や東京ドームでのライブ映像が含まれるなど、さらなる展開が期待されています。THE YELLOW MONKEYは、今回のアルバムを通じてファンとの絆を深め、新たな冒険へと踏み出しています。これからも彼らの音楽に注目していきたいと思います。

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